渋消式火災防ぎょ戦術の素晴らしさ

消防

みなさん、こんにちは。

いつも読んでいただきありがとうございます。

更新が長らく止まってしまい、申し訳ありません。

今回は、渋消式火災防ぎょ戦術にスポットを当ててまいります。

渋消式火災防ぎょ戦術とは?

初耳の方もいらっしゃると思います。

渋消式火災防ぎょ戦術とは、群馬県の渋川市を主に管轄とする渋川広域消防本部が作り上げたものです。

職員数は160名程度です。

当時の消防局長であったAさんを中心とし

現場活動効率の向上のため、最終目的は地域住民のため、と開発されました。

この戦術があまりにも完成度が高いので

日本の全国各地から視察研修に来るほどです。

海外からも視察に来ているとの情報もあります。

そんな素晴らしい消火戦術を知るきっかけとなると幸いです。

 

何が優れているのか

まず、火災防ぎょ戦術と言っても日本で統一されているものは皆無と言っていいでしょう。

操法大会のような

水利をとって、火点に向けてホースを延長し、はっ水する。

といったものは全国統一されていますが、、、。

 

渋消式火災防ぎょ戦術には「型」があります。

火災現場に到着した後の動きは、隊長、機関員、隊員にそれぞれ役割が事前に決められています。

それは、署所が異なっても変わりません。

ですから、どこの署所に異動したとしても

異動直後からその隊で決まった「型」に沿って活動することができます。

もちろん、火災現場は建物の構造や収容物によって性状が異なるため

対応していかなくてはなりませんが

少なくとも、はっ水に至るまでの活動は効率化されているため

消火までの時間も必然的に短縮されます。

では、どうしてそこまでの統一された活動が可能となるのか?

それは教育とデータの共有化によるもので成立しています。

具体的には、新人教育月間というものが設けられ

そこで初任科を卒業したばかりの消防士を徹底的に教育します。

渋川式消火戦術の「型」を身につけ、即戦力とするためです。

また、消火戦術の「型」を動画にして

どんな時でも消火戦術を復習できる環境を整えています。

 

渋消式火災防ぎょ戦術の具体例

では、具体的にどういった戦術なのか?

実は、YouTubeに動画がアップされています。

初めて見られた方は、いかがでしょう?

他の消防本部でも、このレベルの動きができる隊はありますが

このレベルを組織全体ができるのは、なかなかありませんよね。

卒業したての新人も1ヶ月の教育機関を終えれば

このレベルまで引き上げられるようですよ。

本当に素晴らしいですよね。

この活動は、隊長、機関員、隊員にそれぞれ役割が充てられています。

そして、その役割も効率的な動き、手順となっているため

迅速な活動になり、はっ水までの時間が大幅に短縮されています。

例えば、、、

吸管の延長ひとつとっても、この動きです。

吸管は渦巻状に収納されているので、単純に延長すると

ねじれが取れません。

そこで、収納方法や吸管延長時の体の捌き方で

無駄なく伸ばすことができていることが分かりますよね。

 

また、水利図から瞬時にどういった車両部署、ホース延長を行えば良いか

そういったことも考え、日頃から訓練されています。

いかがでしょうか?

こういった活動の訓練、机上での訓練。

常日頃から、意識していけばどの消防本部でも、このレベルにはなれます。

同じ消防職員なのですから。

 

渋消式火災防ぎょ戦術だけじゃない

渋川広域消防本部は火災防ぎょ戦術だけが優れているのではありません。

どうしてもそこに目が向いてしまいますが、その他の取り組みも素晴らしいです。

 

具体的には

次の隊長育成、効率重視の車両清掃、朝の清掃活動などです。

次の隊長を育成するために本来の隊長は後部座席に乗り、指導を行い、何かあれば補助をするそうです。

隊長育成だけでなく、隊員も一つ上の職務を意識させて、活動や業務にあたらせています。

 

また、車両清掃で1日を使っていた過去から

毎日少しづつワックスがけや車両点検を行うことで時間の効率化を量らせています。

他にも、地域住民からの消防業務への理解を得るための一つの取り組みとして

庁舎前の道路の清掃を行うことがきっかけとなり、苦情を受けることがなくなったようです。

当時消防長であったAさんは自ら率先してこの清掃活動に参加していたようです。

口だけでなく、背中で語る素晴らしいリーダーです。

 

渋消式火災防ぎょ戦術の素晴らしさ まとめ

渋消式火災防ぎょ戦術は常に更新され、進化しています。

それは常に、地域住民の生命身体財産を守るという使命が念頭にあるからです。

このきっかけを作ったAさんは、とてつもないエネルギーを注ぎ込み

渋川広域消防本部を変えていきました。

Aさん自身が若い頃に、理想の消防というものがあったからこそ

消防長に就任され、そこで満足せず徹底的に組織の改革に至ったことは

本当に素晴らしいです。

消防というのは組織で活動し、業務を行うものであるため

なかなか渋川広域消防本部のように組織が数年で大きく変わることは難しいでしょう。

ですから、消防の勉強に熱心な若い職員の方は

変わらない組織に対して、不満を持ってしまうのは仕方がありませんが

まずは、自分自身への投資として、しっかりと勉強、訓練を継続していくこと

そして、後輩職員への教育、伝承をしていくことが

消防のレベルを上げられるひとつの方法ではないでしょうか?

 

また、これからもその情報源のひとつとなれるような記事を更新していきますので

共にがんばっていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

記事の内容に疑問点などがありましたら、遠慮なくコメント欄にどうぞ。

また、こちらのブログを紹介していただけるとモチベーションが上がりますので

よろしければ、紹介よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

参考資料

渋川広域消防本部リンク http://www.sknet.or.jp/fd/

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