ロープレスキューで必要な資機材とは

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救助

みなさん、こんにちは。いつも読んでいただきありがとうございます。

先日のロープアクセスに必要な道具とはの続編ということで、ロープレスキューに必要な資機材について解説してまいります。

・ポイント
 ロープレスキューを前提とするか、否か。
 よく使われているもの、使われてきたもの。
 最低限のロープレスキュー資機材はなにか。

以上をポイントとして解説してまいります。

この記事は、ロープレスキューのことについてまだよくわからない方や復習したいという方のの参考になれば嬉しいです。

ロープレスキューを前提とするか、否か。

窓拭き作業員

そもそもロープレスキューといっても、救助隊のようにロープレスキューを前提とするのか

もしくはロープ高所作業員の同僚が事故を起こした時のロープレスキューなのかで大きく変わってきます。

ロープ高所作業員は、あくまでもロープアクセスを作業するための手段として利用しています。

ですから、ロープ高所作業員はロープレスキューに特化した資機材を揃える必要はありませんよね。

最低限のロープアクセス用の資機材があれば事足ります。

ただ、ロープ高所作業員の方も最低限の資機材のなかで効率良く同僚を救助できるようにしておく必要があります。

逆に救助隊では、救助要請ありきですのでロープレスキュー用の資機材が揃っていた方が良いですし

活動する人数も多いので役割も分担することができます。

こういうことから、目的は何なのかを明確にして、そして、その目的に合わせた資機材を揃える必要があります。

もちろん資機材を揃えても、トレーニングされていなければ十分にその資機材の性能を生かすことができませんから

目的を明確にして、その必要な資機材を揃え、トレーニングするといった流れで行動していかなければなりません。

よく使われているもの、使われてきたもの

主に使用されているロープレスキューの資機材は以下のとおりです。

救助プランや使用するロープの径などで多少の違いはあります。

プーリー(滑車)

必ずといっていいほど必要な資機材ですね。

定滑車、動滑車として倍力システムを作成し、力の効率の損失がすくないためもっとも使用されているものです。

三つ打ちロープの消防救助操法でもダブルローラーとして滑車を多用していますよね。

どのメーカーのプーリーも効率が約98パーセントで製造されています。

ボールベアリング構造といって小さな鉄球が数個内臓されていて、それが効率をよくしています。

効率98パーセントというのは、100の力を加えたとして98の力がプーリーの先に伝わるといった感じです。

このプーリーがあればおおよその引き上げシステムをシンプルに作成することができます。

あわせて、プルージックコードがあればもっともコスパの高い救助システムを保有することもできます。

 

制動器

この制動器はさまざまなメーカーが出していて、種類も豊富です。

ここでは、主にロープレスキュー専用の資機材を上げていきます。

MPD(マルチパーパスデバイス)

こちらは、主に北米のメーカーが製造していますので

いわゆるアメリカ体系のロープレスキュー講習会等で紹介、使用されています。

メリットとして、高効率プーリーが組み込まれているため引き上げの効率が良いことがあげられます。

デメリットとしては、単純に重い。大きい。取り扱い操作になれていないと難しい。

あとは、価格が高いことです。15万ぐらいしますからね。高い。

使用の対象としては、消防車両等で現場直近まで近づける都心部の救助隊などが適しています。

山岳救助で、使用できないわけではありませんが少々難ありです。

 

マエストロ(ペツル)

新しく販売されたペツルの新モデルです。

取り扱いは、IDsと変わらないですが、高効率プーリーを内臓しています。

IDsに比べて少し大きいです。

クラッチ(CMC)

CMC社が販売している製品で、MPDをコンパクト化したような商品です。

サイズ感もほぼIDsと変わらないため、個人装備品の下降器としても優秀です。

こちらも効率の良いプーリーが内臓してあります。

値段がMPD並みに高いということがデメリットですが、メリットの方が多いのでオススメです。

他にも

ブレーキバーラックなどもありますがかなり古いものになりますので

新規導入するのであれば上に挙げたような資機材をオススメいたします。

ロープクランプ

こちらはロープを掴むための資機材です。倍力システムを組み込む際に必ず必要になります。

主に動滑車の部分に取り付けます。

センダー(レスキューセンダー)

カム(ロープを掴む)の部分が滑らかになっていますので、ロープへの負担が少ない構造になっています。

アッセンション

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こちらは、スパイク状のカムで文字通りロープを噛むように掴む構造になっています。

滑ることはありませんが、ロープに噛みこんでいるために許容する荷重のものを引き上げたり展張等してしまうと、そこからロープが破断する恐れがあります。

使用法、目的に注意して取り扱う必要があります。

  

プルージックコード

こちらは、細いロープで30〜50cmほどのループを作成しロープに3周巻きつけて使用します。

おおよその目安として、12.5mmのロープに対しては8mm

11.5mmのロープに対しては7mmの径のロープでプルージックコードを作成するのがよいです。

プルージックコードは、ロープを締め込んで掴んでいますので、摩擦で止まっているような状態です。

ですから、大きな衝撃が加わると滑ります。

滑ることによって、衝撃を緩和させることができるのですが

摩擦により生じた熱でロープが溶けてしまい、融着してしまう恐れがあります。

ただ、センダーやアッセンションよりも安価で大量に作成することもできるのは大きなメリットです。

プルージックを作成する人間によっては、きちんと締めこまれておらず

全くロープを掴まないなどのアクシデントも起きやすいので注意が必要です。

 

エッジプロテクター(ローラー)

ロープ保護には必須の資機材となりますが、ここでは引き上げることを考慮した上での選択となります。

通常のエッジを保護するといえば毛布を第一選択とするかたもいらっしゃいますが

引き上げることを前提としているのであればナンセンスな選択となります。

高効率なプーリーを使用していたとしても、ここで大損失です。

ですからエッジプロテクターを間に入れるのであれば、必ずローラーありのものを選択しましょう。

エッジプロテクターのなかには、ボールベアリングのはいったローラーもあるみたいなので

そちらもオススメです。


これからロープレスキューの資機材を購入するというかたは

制動器の中でもcmcクラッチやペツルのマエストロを第一選択すると良いです。

個人で欲しいのであれば、クラッチ。組織、チームでということであればマエストロをオススメいたします。

最低限のロープレスキュー資機材はなにか

では、最低限何を揃えておけばよいのか。

山岳救助で何を搬送していけばよいのか。

ここがわかりにくいかと思います。

だからといって、資機材バッグの全てを搬送することは大変労力のいることですので選択肢にはなりえません。

ある程度の知識技術さえあれば、応用がきくので多少なりとも資機材が足りなくても対処することができます。

都心部での低所高所救出であるならば、以下の資機材を選択しましょう。

  • ロープ(進入用2本、救出用2本)
  • 個人用ロープアクセス資機材
  • 担架
  • 制動器(クラッチ、マエストロなど)
  • ロープクランプ
  • エッジプロテクター
  • アンカープレート
  • アンカースリング
  • カラビナ

限りなく最小限に軽量にということであれば

  • ロープ(救助用2本)(どうしても必要であれば、30m前後も2本)
  • 制動器(山岳用ディッセンダー)
  • プルージックコード
  • エッジプロテクター
  • アンカースリング
  • カラビナ
  • 担架(分離型、スケッドストレッチャー等)

といった選択になります。

山岳救助であってもヘリコプターによる現場への急行が可能なのか。

車両で直近までいけるのか。といった状況であれば都心部での救助資機材でも構いません。

仮に、IDsなどがあまりにも高価すぎて購入できない。

予算の都合上、無理です!!

ということであれば以下の資機材の選択になります。

  • ロープ(2本)
  • エイト環、バーラック
  • プルージックコード
  • 滑車(プーリー)
  • 毛布
  • 3つ打ちの小綱
  • カラビナ
  • バスケット担架

あまりオススメはいたしませんw

 

いかがだったでしょうか。

ロープレスキューの資機材の紹介と最低限なにが必要とされているのか

すこしでも理解を深めていただけたら嬉しいです。

記事の内容がよいと思ったら、同僚や後輩に教えてもらえますとありがたいです。

また、記事の内容に対して質問やわかりにくい点などがありましたら

遠慮なくコメント欄の方にどうぞ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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