インテリアラダーの解説(ラダーレスキューシステムズ)

救助

みなさん、こんにちは。

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は、ラダーレスキューシステムズより

インテリアラダーの解説をいたします。

それでは、まいりましょう!

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ラダーレスキューシステムズを受講して
キャンタリバーラダーの解説

前提として

ラダーレスキューシステムズは共通の設定要領であるため

キャンタリバーラダーの解説と似た内容が含まれます。

 

インテイリアラダーの概要

どういったものとして使える?

インテリアラダーはどういったモノに置き換えられるかというと

  • 支持点
  • 下降器 
  • ハイポイントアンカー(高とり支点)
  • 高所へのアクセス(通常の梯子として)

以上の3点です。

 

何ができる?

インテリアラダーでは、

  • 降下
  • 降ろし

のみ可能です。

引き上げには適しておりません。

 

必要資機材

インテリアラダーの必要資機材はシンプルで

  • 短はしご (かぎ付き梯子)
  • ロープ2本 (長さは進入に要する適当なものを選択する)
  • カラビナ2枚

以上です。

とてもシンプルですよね。

ここに、滑車やテープスリングなど他の資機材を組み合わせていくことも可能ですが

今回は必要最低限の資機材とします。

このような資機材であれば、小さな出張所や分遣所などでも

事足りるものではないでしょうか?

これはラダーレスキューシステムズのメリットとも言えますね。

 

必要人数

最低3人です。

これであれば救急隊の人数でも可能です。

誘導ロープの配置などを考慮すれば

その他にも人数が必要となります。

 

インテリアラダー 設定要領

メインロープ(救出ロープ)白

最下の横さんから3本目を通して4本目に1周して

梯子の最先端に巻き結びで結着して、カラビナをかける。

 

ビレイロープ(確保ロープ)赤

最下の横さん1本目から通して2本目に1周して

先端もやい結びをした後

進入する空間に近い高さの横さんのひとつ上へ通す。(落下距離を小さくするため)

窓枠のサッシが鋭利になっていることもあるため

ロープ保護(エッジプロテクション)を行う。

仮に梯子の横さんが破断した場合の

最終的なバックアップは建物の躯体になるように設定する。

 

梯子の設定

壁面と天井面の角部分に梯子の先端をあてる。

あてることで梯子を安定させることができます。

写真のように天井面の高さが高く、当てられない場合も使用はできますが

天井面にあてる場合に比べ、安定度は下がります。

梯子の設定角度については45〜80度としてください。

   

インテリアラダー 操作要領

それぞれのロープに操作員1名ずつ

操作員の2名は梯子にしっかりと体重を乗せる。

乗せることで梯子が安定します。

進入準備として

先端のロープに取り付けたカラビナをそれぞれ進入隊員のD環に取り付ける。

梯子安定確認のため、進入隊員が梯子の裏側から主管を持って

進入方向に荷重を加えて、安定していることを確認する。

制動の確認を行う!

  • メインロープのみテンションをかける  「メインロープ制動よし!」
  • ビレイロープのみテンションをかける  「ビレイロープ制動よし!」
  • 確保のとり方は、ロープを梯子上部に向かって引くのみ

 

制動の確認を終えたらゆっくりと体重をロープに乗せながら移行する

このときに梯子を持ってもよい

ただし、左右の揺れ、衝撃荷重をかけない

梯子に荷重を乗せ、梯子が安定されているか確認を行う。

以上をの作業を終えたら、ゆっくりと空間へと移行していく。

 

しっかりと移行できたら進入隊員の合図により降下開始

操作員の2名のロープ操作は緩めるというより

ロープを送るような感覚で操作する

以上を進入隊員が地上面などに到着するまで行う。

壁を足で突っ張り姿勢の保持することで梯子が安定する

キャンタリバーラダーと違い

進入隊員が姿勢保持のために足で壁を突っ張ることで

梯子に対して安定方向に荷重が加わるため

さらに梯子を安定させることができます。

  

インテリアラダーの注意点

梯子の先端を当てる箇所について

建物の屋内の壁面にあてる際に、壁面内部に柱などが入っていることを必ず確認してください。

柱の入っていない箇所に梯子をかけてしまうと、薄い木板が割れてしまい

思わぬ衝撃荷重が加わり、梯子の安定が崩れてしまうためです。

 

また、新築中や改築中などで作業員の救出をする際に

梯子を直接壁面にかけて作業してしまうと

壁紙などが破れてしまうため、養生のために毛布などをあてることをオススメします。

余程緊急でない限りは、これだけの余裕はあるかと思います。

救助作業によっての建物の損害も少なくすることで

国民の生命も財産も守ることができますね!

梯子が左右に振れるような動きは厳禁

梯子が安定する方向に対して荷重を加えることは大いに構いませんが

梯子が転倒してしまうような動きは絶対に厳禁です。

特に進入隊員が左右に動いてしまうと

ダイレクトに梯子に動きが伝わるので

よく注意してください

 

インテリアラダーの原理

梯子が安定しているのは

進入隊員が空間に出ることで

はしごに対して「曲げ荷重」が加わり

梯子の先端、石づき部分もあわせて建物に対して

押さえつけられるような力が加わっている。

 

また、石づき部分がズレないように操作員が体重を乗せていることから

梯子が滑って床面に倒れ込むことも防いでいる。

 

インテリアラダー 応用編

インテリアラダーは

明かり取り用の窓のように小さく高い箇所にある窓であっても 

通常の梯子を使用するように、梯子を登って

高いところから進入することも可能です。

移行するのに少し工夫は必要です。

 

メインロープとビレイロープの通している横さんは

共有してもよいです。

ですが、横さんが破断してしまうと

共倒れになる可能性があるので注意してください。

  

インテリアラダー まとめ

いかがだったでしょうか?

インテリアラダーは、簡単、シンプル、スピーディーな救助技術です。

梯子、カラビナ、ロープも割とたやすく調達できる資機材です。

資機材がないから、救助することができない

こういったことが起きてしまうと後々

一生後悔することになってしまいます。

 

制限された状態から生まれるものは、とても貴重です。

無いものから、何を生み出すか

物が多すぎて、逆に遅くなることもいけないことですので

そこのバランスが上手くとれた活動を心がけていきたいですね。

 

実際の講習では、編みロープをメインに用いて 

メインロープの梯子への結着は1ラウンドエイトノット

ビレイロープの先端はエイトノットと

若干違いますが、どの所属であっても実践できるように

今回は紹介しました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

記事の内容でわかりにくい点などございましたら

遠慮なくコメント欄にどうぞ。

 

ラダーレスキューシステムズが受講できる研修先
ジャパンタスクフォース http://jp-tf.org

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