いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は
消防士の年収、給料っていくらなの?
一般行政の公務員、民間企業の人と比べて高いの?安いの?
学歴で年収、給料は違うの?
と、消防士を目指している方や消防士に興味を持っている方に向けた記事となります。
10年以上消防士として勤務してきた実態をもとに解説しています。
どうぞ最後まで読んでいってください。
っと、その前に私のプロフィールです!
kouと申します。10年以上消防士として勤務していました。
詳細が気になる方はこちらを確認してください。
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Contents
消防士の年収、給料の平均はいくら?

各地方自治体にも異なりますが、国税庁や総務省の資料を参考に
地方公務員の平均給料は42歳で月の給料が約40万円
月給12ヶ月分、賞与4ヶ月分を計算すると、年収約640万円となります。
さらに消防士はこの年収に勤務時間外手当や出動手当というものが加算されます。
消防士で40代の職員であれば年収700万円近い計算となります。
これは、日本の平均年収約430万円を大幅に超える金額です。
20代前半の消防士の場合、基本月給や手当を含めて平均年収300万円前後となり低いように感じますが
他の20代前半の平均年収は約270万円ですので、周りの人より少し給与が高いです。
これらのデータは実際に勤務していた私からしても実態との乖離は少ないです。
消防士の年収、給料はどのようにして決まる?

消防士の年収と給料は 基本給 + 手当 +勤務時間外手当 の計算で決まります。
基本給は地方自治体の条例によって異なるので、すべて同じではありません。
東京消防庁新卒給与の場合ですと
- 高校卒業程度 213,900円
- 短期大学卒業程度 233,900円
- 大学卒業程度 253,300円
となっています。
東京消防庁は日本の消防士の中で一番高い基本給と考えて良いので、その他の地域はこの額よりも給料は低いです。
その他の地域は、こちらの表を参考にしてください。

基本的に新卒採用されると、職務の級は「1級」からです。
役職や年齢によって「職務の級」が上がり、毎年の昇級で「号給」が上がります。
- 高校卒業程度の新卒 145,000円程度
- 短期大学卒業程度の新卒 165,000円程度
- 大学卒業程度の新卒 185,000円程度
となっています。
そのほか消防士は、職務の特殊性や危険性が考慮され
特殊勤務手当が支給されています。
例をあげると
- 災害出動手当(火災、救助、水難、救急)
- 勤務時間外手当
- 住宅手当、扶養手当、通勤手当など
手当の支給額については、地方自治体によって異なりますが1件あたり500円を超えるものは少ないです。
危険な災害場所に出動して活動で、数百円、、、。
ただ、地方によっては全く無いところもありますので出動手当が支給されている本部は恵まれているといえます。

勤務時間外手当とは、所定の勤務時間外の勤務を命ぜられた時間分が給料として支給されます。
救急の夜間出動では、出動手当+勤務時間外手当 が支給されることになります。
他にも24時間勤務の交代制なので、「夜間勤務手当」大規模災害時に派遣される「緊急消防援助隊」として災害地で活動した場合に支給される手当もあります。
また、一般行政の公務員と同様に住宅手当、扶養手当、通勤手当などが支給されますがその額は個人によります。
消防士の中で年収が高い人

消防士で年収、給料が高いのはやっぱり偉い人だよね?
いいえ、消防士の中でも年収が高いのは必ずしも消防長や消防署長ではありません。
消防長、消防署長というのは管理職にあたります。
そのため、災害現場に出動するのはほぼありませんので出動手当や勤務時間外手当も支給されることはありません。
その代わりに管理職手当というものが支給されています。
じゃあ、消防士の中で年収、給料が高い人ってどんな人なの?
消防士の中で年収の高い人は、災害現場に出動している救急隊隊長、しかも役職が高い人(主幹、係長級)です。
基本的に公務員は年功序列の給与体系となっています。
役職が上がるのも学歴や年齢によります。
年齢が高いと役職も上がるので、それに比例し給料も上がるのです。
特に繁華街や住宅密集地の出動が多い管轄の救急隊として勤務していれば出動手当や勤務時間外手当も多く支給されるので、結果年収給料が高くなるのです。
昇級(階級)が上がれば、給料が上がるのかといえば実際そうでもありません。
どちらかといえば、役職の方が重要です。
年収、給料を上げたいのなら出世することも視野に入れておかなければなりません。
消防士の中でも年収が低い人

消防士の中でも年収の低い人はどんな人?
消防士の中でも年収の低い人は、高校卒業後まもなく消防士になった人です。
そもそも年齢が若いので、基本給が低いです。
そして、まず配属されるのは消防隊(ポンプ隊、タンク隊)なので出動も少ないです。
これらのことから 基本給 + 手当 + 勤務時間外手当 の合計金額が少なくなるので年収、給料は少なくなります。
ただ、少しずつ昇給していくのであまり悲観的にならなくても大丈夫ですよ。
消防士になって年収、給料を上げたいなら

消防士は若い時、低い年収給料なのかぁ、、、。
でも、若いうちにいろんなことを経験したりしたいし、欲しい物もいっぱいあるんだよな〜。
消防士になってから、年収給料を上げる方法ってあるの?
1年に数百万の給料を上げることは不可能ですが、数十万円ほどの給料アップであれば可能です。
その方法は、こちらです。
- 救急隊を希望する
- 救急救命士の資格を取得
- 出動の多い管轄の救急隊への異動を希望
- 基本給がそもそも高い政令指定都市の消防局に転職する。
どうしても年収、給料を上げたいのであれば救急隊になることが必須です。
年収、給料は上がりますがデメリットも、、、。
- 救急出動件数が多く、休憩時間がない
- 署所に戻れず、食事を取る時間がない
- 夜間出動が多いので、仮眠時間がない
- 寝ていないので勤務明けは、疲れて寝るだけになる
この点は年収、給料が上がるのでガマンするしかありませんね。
消防士の年収、給料はいくらなの? のまとめ

今回は消防士の年収と給料について解説しました。
まとめると、
- 消防士の年収、給料は平均で年収約640万円、月の給料約40万円
- 年収、給料額の決まり方は、地方自治体の条例、その他手当額による
- 消防士の中でも年収の高い人は必ずしも消防長や消防署長ではない
- 消防士の中で年収、給料が高いのは救急隊隊長で役職も高い人
- 消防士になってから年収、給料を上げたいなら現場出動の多い救急隊に異動する
という内容でした。
消防士というのは、想像以上に危険な職業です。
一般の人であれば避難しないといけないところに出動して、その場所で活動しなくてはいけないのですから。
そういった危険な職務についているところから、一般行政の公務員に比べて多少は年収、給料は高いです。
消防士になりたいと考えている方は年収、給料以上に「人を助けたい」「やりがいのある仕事をしたい」と、とても使命感に溢れています。
年収、給料は大切なことではありますが、それ以上に自分自身が就きたいと考える職業を見つけられたのはとても素晴らしいことです。
そんな方はきっと、年収給料以上の価値を感じられるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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