キャンタリバーラダーの解説(ラダーレスキューシステムズ)

救助

みなさん、こんにちは。

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は、ラダーレスキューシステムズより

キャンタリバーラダーの解説をいたします。

っと、その前に私の簡単なプロフィールです。
kouと申します。
10年以上消防士として勤務していました。
在職中のほとんどを救助隊として過ごし、隊長、機関員、隊員の経験もあります。
現在は退職して、消防士の後輩向けに情報発信をしています。
もうすこし気になる方はトップページより、プロフィールを御覧ください。

それでは、まいりましょう!

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キャンタリバーラダーの概要

どういったものとして使える?

キャンタリバーラダーはどういったモノに置き換えられるかというと

  • 支持点
  • 下降器 
  • 上部の支持点

以上の3点です。

 

何ができる?

キャンタリバーラダーでは、

  • 降下
  • 降ろし

のみ可能です。

引き上げなどには適しておりません。

 

必要資機材

キャンタリバーラダーの必要資機材はシンプルで

  • 短はしご (かぎ付き梯子)
  • ロープ2本 (長さは進入に要する適当なものを選択する)
  • カラビナ2枚

以上です。

とてもシンプルですよね。

ここに、滑車やテープスリングなど他の資機材を組み合わせていくことも可能ですが

今回は必要最低限の資機材とします。

このような資機材であれば、小さな出張所や分遣所などでも

事足りるものではないでしょうか?

これはラダーレスキューシステムズのメリットとも言えますね。

 

必要人数

最低3人です。

これであれば救急隊の人数でも可能ですね!

やるしかありません!

 

キャンタリバーラダー設定要領

メインロープ(救出ロープ)白

最下の横さんから3本目を通して4本目に1周して

梯子の最先端に巻き結びで結着して、カラビナをかける。

 

ビレイロープ(確保ロープ)赤

最下の横さん1本目から通して2本目に1周して

先端もやい結びで梯子先端の空間へもやい結びにはカラビナをかける。

 

梯子の設定

壁面のエッジ部分に梯子の第1空間のみ出す

上から2本目の横さんは、エッジ部分よりも空間側に出す。

エッジにロープが直接かからないように(エッジプロテクションの役割)

エッジ部分が鋭利である場合にロープが接触すると切断するおそれがあるため

それを防ぐ役割を梯子の横さんが担っています。

エッジ部分に対して垂直方向に梯子を置く。

左右の主管に加わる荷重が変わると、バランスを崩して

梯子と隊員とも落下する可能性があるためです。

   

キャンタリバーラダー操作要領

それぞれのロープに操作員1名ずつ

操作員の2名は梯子にしっかりと体重を乗せる。

乗せることで梯子が安定します。

先端のロープに取り付けたカラビナをそれぞれ進入隊員のD環に取り付ける。

 

制動の確認を行う!

  • メインロープのみテンションをかける  「メインロープ制動よし!」
  • ビレイロープのみテンションをかける  「ビレイロープ制動よし!」
  • 確保のとり方は、ロープを梯子上部に向かって引くのみ

制動の確認を終えたらゆっくりと体重をロープに乗せながら移行する

操作員はベクトルプルを活用して余長をとってもよい。

このときに梯子を持ってもよい

ただし、左右の揺れ、衝撃荷重をかけない

 

しっかりと移行できたら進入隊員の合図により降下開始

操作員の2名のロープ操作は緩めるというより

ロープを送るような感覚で操作する

以上を進入隊員が地上面などに到着するまで行う。

  

キャンタリバーラダーの注意点

キャンタリバーラダーは、他の支持物に固定されていない

唯一操作員2名による体重とテコの原理により安定が図られている

そのため、進入隊員は通常のロープによる降下と同様に

壁を足で突っ張り姿勢の保持をすることをしてはいけない

梯子が、空間側に引っ張られてしまい

梯子とともに進入隊員が落下してしまうため

進入隊員は壁に対して沿うようにして降下していく

左右に揺れることも厳禁

梯子を安定させるには、ロープの挙動を減らすこと。

大きくても梯子の第1空間の作業範囲とすること

  

キャンタリバーラダーの原理

梯子が安定しているのは

テコの原理によるもの

梯子の第1空間に対して第2〜9空間までの対比

1:8でという比率で隊員を支えるため安定させることができている

 

キャンタリバーラダー 応用編

メインロープとビレイロープの通している横さんは

共有してもよい

が、破断すると共倒れになる可能性もあるので注意。

 

操作員は互いに向き合って作業しても良い

ロープの通し方には注意。

確保が効くロープの向きにすることを心がける。

  

キャンタリバーラダー まとめ

いかがだったでしょうか?

キャンタリバーラダーは、簡単でシンプルでスピーディーな救助技術です。

梯子、カラビナ、ロープも割とたやすく調達できる資機材です。

資機材がないから、救助することができない

こういったことが起きてしまうと後々

一生後悔することになってしまいます。

 

制限された状態から生まれるものは、とても貴重です。

無いものから、何を生み出すか

物が多すぎて、逆に遅くなることもいけないことですので

そこのバランスが上手くとれた活動を心がけていきたいですね。

 

実際の講習では、編みロープをメインに用いて 

メインロープの梯子への結着は1ラウンドエイトノット

ビレイロープの先端はエイトノットと

若干違いますが、どの所属であっても実践できるように

今回は紹介しました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

記事の内容でわかりにくい点などございましたら

遠慮なくコメント欄にどうぞ。

 

ラダーレスキューシステムズが受講できる研修先
ジャパンタスクフォース http://jp-tf.org

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